CW Skimmerの設定
Since:2013/06/29
Last Update:2013/06/29
CW Skimmerを使って１年がたちますが、当初から、CATの不具合があります。
CW Skimmerの周波数の取り込みが不調です。下の画面は本来の受信周波数を示しています。
時々、周波数表示が変わり、バンドマップ画面がクリアされます。
VSPEのSplitter機能で、同一のCOM PortにN1MM LoggerとCW Skimmerを割当てています。
この時、パケットのコリジョン（衝突）がおこり、CW Skimmerの周波数表示がおかしくなります。
コリジョンについては、ICT-Kuwa氏のトランシーバーのシリアルポートに複数機器を接続に詳しい説明があります。
この問題は、CW SkimmerのCATのOmni-Rig SettingsでRig typeをFT-DX5000MPからFT-950に変更して、解消しています。(2020/08/07)
TelePost Inc.のホームページに、LP-PAN 2 Software Defined IQ Panadapterがあります。
LP-PAN 2の使い方を説明したLP-PAN Installation Overviewの中の「LPB2 Software Page」から、LPB2の特徴を以下に示します。
また、LPB2はポーリング・トラフィックのインターセプトとバッファを行い、リグに追加のポーリング・コマンドを送信せずに直ちに応答します。
このことは、シリアル・トラフィックを削減し、パケットのコリジョン（衝突）を排除します。
LPB2のダウンロードとインストールをご覧下さい。
VSPEを使用している時のパソコンのシリアルポート割付け状況を下表に示します。
| シリアルポート | 用 途 | 備 考 |
|---|---|---|
| COM 1 | 未使用 | |
| COM 2 | WKUSB | 外付けのWKUSBに使用 |
| COM 3 | RigExpert TI-5 CAT port | リグコントロール FTDX5000MP |
| COM 4 | RigExpert TI-5 PTT/CW/SOFTFSK port | PTT制御に使用 |
| COM 5 | RigExpert TI-5 WINKEY port | 未使用 |
| COM 6 | RigExpert TI-5 FSK port | FSK制御に使用 |
| COM 7 | ICOM CI-V port | リグコントロール IC-706MKIIG |
| COM 8 | VSPE Virtual Serial port | COM 3の仮想COMポート （Turbo HAMLOG, N1MM Logger, CW Skimmer等を接続） |
また、デバイスマネージャーでCOM Portの割当てを確認します。
現在の設定をあまり変えないことで、LPB2の設定を考えます。
LPB2のRig PortにはCOM 3、Virtual Com Port #1にはCOM 8を割当ててN1MM LoggerまたはHAMLOG用に、
Virtual Com Port #2にはCOM 9を割当ててCW Skimmer用にします。
デスクトップのショートカットからLPB2を起動します。
Rig Portの設定：
Rig Typeは「K3、Yaesu、Kenwood、K2」の中からYaesuを選択し、Com PortはCOM 3、Baud Rateは9600とします。
「Connect」ボタンを押すと、リグに接続します。
また、Auto Connectにチェックを入れ、LPB2を起動すると自動的に接続するようにします。
Polling Rateはデフォルトの200msとします。
Virtual Com Port Aの設定：
COM 8を指定します。Auto Createにチェックを入れます。
AI1、AI2はポーリングしないアプリのためにKenwoodのAuto Informationモードをエミュレートします。
Pgmには接続するアプリの名前をメモとして記入します。N1MM Loggerあるいは HAMLOGを接続しますが、N1MMと記入しておきます。
Virtual Com Port Bの設定：
COM 9を指定します。Auto Createにチェックを入れます。また、CW Skimmerを割当てます。
以上で設定は完了です。
CW Skimmer用のCOM PortをCOM 9に変更しましたので、CW Skimmerの設定も変更します。
CW Slimmerのメニューの「View」から「Settings」を選択すると、Settings画面になります。
CATタブの「Configure...」ボタンを押すと、Omni-Rig Settings画面が出ます。
PortをCOM 9に変更し、Poll intを300msに、Timeoutを1000msにします。
LPB2を使用している場合、ポーリング間隔はデフォルトとして300msです。
これ以下に設定する際には注意が必要です。LPB2の設定値よりも低くしてはいけません。
一般的に、LPB2の設定値より約100ms長く設定します。
TimeoutはFTDX5000MPのMENU 33、CAT TOTで設定した1000msに合せてあります。
手動かAuto Launch / Auto Connectで行うか、いずれにしても次の手順が必要です。
※ これらの手順は、Auto Launch / Auto Connectを使用して完全に自動化できます。
シャットダウンは、逆の順序で行う必要があります。
しかし、SDRアプリやロガー・アプリを閉じたら、LP-Bridgeを閉じるだけです。
残りのすべてのステップは自動的に行われます。
LPB2を用いることで、コリジョンの問題は解決しました。