RTCLでRTTYコンテストを始めてみよう（入門編）
4.8 RTCLのコンテスト設定（CONTEST - SPC FILE OPEN）
RTCLのSPC FILE（スーパーチェックファイル）の設定を行ないます。
設定はメニューバーの「CONTEST」から行います。
この機能を利用しない場合は、設定の必要はありません。
スーパーチェックとは、入力フィールドのCallsign欄にコールサインの一部を3文字以上入力すると、該当するコールサインを部分検索する機能です。
過去のコンテストのログからSPC FILEを作っておくと、コールサインの部分検索、コンテストナンバーの自動取り込みが可能になります。
下図は、入力フィールドのCallsign欄に「JA1」と入力した時のスーパーチェック画面です。
SPC FILE OPEN
「CONTEST」から「SPC FILE OPEN」を選択すると「ファイルを開く」画面が表示されます。
参加するコンテストの SPC FILE を選択して開きます。
なお、SPC FILEはRTCLをインストールしたフォルダの下の「Spc」フォルダ内にあります。（C:\Program Files\RTCL\Spc）
SPC Maker（Super check file Maker）
SPC FILEは、ユーティリティソフトSPCMaker.exeあるいはJASPCMaker.exeを用いて、コンテスト毎に作成する必要があります。
コンテストナンバーを自動取り込みする場合、コンテストで交換されるコンテストナンバーには多くの種類があります。
そこで、対応できるコンテストナンバーの種類数が多いスーパーチェックファイル作成ツール（SPCMaker.exe）と種類数の少ないスーパーチェックファイル作成ツール（JASPCMaker.exe（国内コンテスト用））の2種類が用意されています。
SPCMaker.exeでは、各種コンテスト用のデータが格納されたマスターデータ（Rtcl.msd）が準備されています。
このマスターデータからSPCMaker.exeを使って必要なデータを抽出し、コンテスト毎にスーパーチェックファイル（***.spc）を作成します。 また、コンテスト終了後に、SPCMaker.exeを使ってマスターデータを更新することが可能です。
JASPCMaker.exe（国内コンテスト用）は、SPCMaker.exeの簡易版とも考えられ、国内・海外のコンテストで利用することが出来ます。用途をコールサインの部分検索だけに絞れば、国内コンテスト用のSPCファイル（ JAMSD.spc）や海外コンテスト用のSPCファイル（ DXMSD.spc）を作成しておくことで便利に利用することができます。また、コンテスト終了後に、JASPCMaker.exeを使ってSPC FILEを更新することが可能です。
SPC Maker（Super check file Maker）の機能
| プログラム名称 | 機能 | マスターデータ | SPCファイル | 用途 |
|---|
| SPCMaker.exe | ・マスターデータのメンテナンス
・コンテスト毎のSPCファイル作成 | RTCL.msd | ・例
ARRL_ROUNUP.spc | ・コールサインの部分検索
・コンテストナンバーの自動取り込み（14項目） |
JASPCMaker.exe
（国内コンテスト用） | ・SPCファイルのメンテナンス
・コンテスト毎のSPCファイル作成 | −−− | ・例
JAMSD.spc
DXMSD.spc | ・コールサインの部分検索
・コンテストナンバーの自動取り込み（4項目） |
SPC Maker.exeの画面
JASPC Maker.exeの画面
