デスクトップパソコン Windows XPのオーディオコネクタとRTCLのインターフェイスの接続は下表の様にしています。
トランシーバーのAF OUT（受信出力）はパソコンのライン入力端子に入れています。これはRTTY、PSK31等の受信時に使います。
また、パソコンからのPSK31用のAF信号はライン出力端子からトランシーバーのAFSK IN(MIC)端子に入れています。RTTYの時はFSK方式で信号を出力しており、パソコンのライン出力端子は使いません。
| パネル | コネクタ | 色 | インターフェイス接続 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| フロントパネル | マイク入力端子 | |||
| ヘッドフォン端子 | ||||
| リアーパネル | マイク入力端子 | 赤 | MIC | |
| ライン出力端子 | 緑 | トランシーバーのAFSK IN(MIC) | Line Out | |
| ライン入力端子 | 青 | トランシーバーのAF OUT | Line in (in 7.1CH/6CH) | |
| S/P DIF出力 | 緑 | S/P DIF Out-Optical (in 7.1CH/6CH) | ||
| CS出力 | オレンジ | Center/Subwoofer (in 7.1CH/6CH) | ||
| RS出力 | 黒 | Rear Speaker Out (in 7.1CH/6CH/4CH) | ||
| S/P DIF出力 | 緑 | S/P DIF Out-Coaxial |
パソコンのマザーボード ： MSI(Micro-Star International) K8N Neo4-F MS-7125(v1.X) ATX Mainboard
オンボードサウンドカード ： Realtek AC'97 Audio
Eight Channel AC'97 2.3 Audio CODEC ： Realtek ALC850 8ch 対応サウンドコーデックチップ搭載
Full Scale Input Voltage: Line Inputs (Mixers) 1.6Vrms, Line Input (A/D) 1.0Vrms, Mic Input (0dB) 1.6Vrms, Mic Input (20dB boost) 0.16Vrms
Input Impedance (gain=0dB, mixer=off): LINE-IN, CD-IN, AUX-IN, MIC1/MIC2 64KΩ
Output Impedance: Amplifier Outputs 5Ω, Outputs Without Amplifier 200Ω
Amplifier Maximum Output Power: @20Ω load 50mW
注記：S/P DIF（Sony/Philips Digital Interface Format）【エス・ピー・ディフ】
当局のトランシーバーはKENWOOD TS-870Sです。
パソコンのサウンドカードとは、データ通信用の入出力端子ACC 2を用いて接続しています。
ACC 2の接続プラグはDIN 13pinです。その内容を下表に示します。
| No. | TS-870 | モードT | モードU | 一般用途 |
|---|---|---|---|---|
| B | ANO | AF OUT | AF OUT | 受信出力300mV/4.7kΩ。 レベルは変更できます（0〜9）。初期値はレベル4です。 |
| C | GND | GROUND (AF OUT) | GROUND (AF OUT) | ANO端子のシールド用 |
| G | GND | 保安用アース | 保安用アース | シャーシと共通のアース |
| H | PKS | PTT | PTT | データ通信用のPTT入力。ショートすると送信する。 （パネル面のMIC端子からの信号はミュートされる） |
| J | PKD | AFSK IN(MIC) | − | データ通信用のMIC入力（パケットデータのINPUT）。 レベルは変更できます（低(100mV)、中(30mV)、高(10mV)）。 初期値は高です。 |
| K | GND | GROUND(MIC) | − | PKD端子のシールド用 |
モードT ： パケット、SSTV等の多機能TNCの接続端子。モードはUSB、LSBまたはFMを使用する。（AFSK方式）
モードU ： RTTY、AMTOR、PACTORの接続端子。モードはFSKまたはFSK-Rを使用する。（FSK方式）
パソコンの音量を設定するために、ウィンドウズ画面の右下のタスクトレイにあるスピーカーアイコンを右クリックして「ボリュームコントロールを開く」を選択します。「ボリュームコントロール」画面が開きます。
「ボリュームコントロール」画面では、再生の音量を調整します。
WAVE、ライン入力、CD プレーヤー等を「ミュート」せずに、音量を設定します。
「ボリュームコントロール」の「オプション」から「プロパティ」を選択して「プロパティ」画面を開きます。
「表示するコントロール」から再生時に表示するコントロールを選択することが出来ます。
| 音量の調整 | 項目 | 表示のON/OFF | 備考 |
|---|---|---|---|
| 再生 | ボリュームコントロール | ON | マスターボリュームですので、ONにします。 |
| WAVE | ON | ||
| SW シンセサイザ | OFF | ||
| Front | OFF | ||
| Side | OFF | ||
| Subwoofer | OFF | ||
| Center | OFF | ||
| Rear | OFF | ||
| SPDIF | OFF | ||
| ライン入力 | ON | サウンドカードインターフェイスを接続しているのでONにします。 | |
| CD プレーヤー | ON | CD プレーヤーの再生音量を設定します。 | |
| マイク | OFF |
「音量の設定」から「録音」を選択すると、「表示するコントロール」から録音時に表示するコントロールを選択することが出来ます。
「OK」ボタンを押すと、「録音コントロール」画面が開きます。
| 音量の調整 | 項目 | 表示のON/OFF | 備考 |
|---|---|---|---|
| 録音 | Mono Mix | ON | |
| Stereo Mix | ON | ||
| ライン入力 | ON | サウンドカードインターフェイスを接続しているのでONにします。 | |
| CD プレーヤー | ON | ||
| マイク | ON |
「録音コントロール」のライン入力の「選択」にチェックを入れて、ライン入力を有効にして音量を設定します。
トランシーバーの受信音は、インターフェイスを通じてライン入力に接続されていますので、RTCLの受信画面に文字が表示されます。
ウィンドウズ画面の右下のタスクトレイにあるSound Effectアイコンを左クリックして「MSI Sound Manager」を開きます。
デフォルトは8CHスピーカになっていますが、このままでは外付けの2CHスピーカから音は出ませんでした。
MSIのマザーボードに載っているサウンドカードの特性をRightMark Audio Analyzer（RMAA 5.5）で計測してみました。
計測した項目は次の7項目です。サウンドカードのライン入力端子とライン出力端子をステレオのケーブルで接続し、ループバックテストを行いました。
- Frequency response(周波数特性)
- Noise level(ノイズレベル)
- Dynamic range(ダイナミックレンジ)
- Total harmonic distoshon(THD：全高調波歪率)
- Intermodulation distortion(IMD：相互変調歪率)
- Stereo crosstalk(ステレオクロストーク)
- Intermodulation distortion at 10 kHz(IMD：相互変調歪率)
結果は平均的なもののようです。詳細はこちらを参照して下さい。
Wave mapper
RightMark Audio Analyzer test
Testing chain: External loopback (line-out - line-in)
Sampling mode: 16-bit, 44 kHz
Summary
| Frequency response (from 40 Hz to 15 kHz), dB: | +0.20, -0.84 | Average |
| Noise level, dB (A): | -72.7 | Average |
| Dynamic range, dB (A): | 73.1 | Average |
| THD, %: | 0.021 | Good |
| IMD + Noise, %: | 0.077 | Good |
| Stereo crosstalk, dB: | -71.3 | Good |
| IMD at 10 kHz, %: | 0.184 | Average |