WSJT-Xの設定

WSJT-Xの設定
Since:2017/02/02
Last Update:2018/02/07

３．FTDX5000MPの設定（Packet Modeの場合）:

　JT65では、トランシーバーはSSB(USB)モード、IFフィルタの帯域幅は通常2kHz以上で運用します。

　ここでは、FTDX5000MPのパケット（PKT(USB)）モードで運用するための設定をします。
　操作を行う前に、下記のメニューモードを設定します。

**パケット運用に関する設定項目**
メニューモード	工場設定値	設定	メニューモード	工場設定値	設定
069 DATA DATA IN	DATA	同左	083 PKT LCUT FRQ	300Hz	200Hz
070 DATA DT GAIN	50	同左	084 PKT LCUT SLP	18dB/oct	同左
071 DATA DT OUT	VFO-A	同左	085 PKT HCUT FRQ	3000Hz	同左
072 DATA OUT LVL	50	同左	086 PKT HCUT SLP	18dB/oct	同左
073 DATA VOX DLY	300ms	同左	087 PKT PKT DISP	0Hz	同左
074 DATA VOX GAIN	50	同左	088 PKT PKT SFT	1000Hz	1500Hz

　070 DATA DT GAINはデータ入力レベルの設定、072 DATA OUT LVLはデータ出力レベルの設定で、50は0～100の中央値です。
　RigExpert TI-5のサウンドカードのPC側の入出力レベル設定も中央値としています。

　088 PKT PKT SFTはパケット時のキャリア位置設定です。工場設定値の1000HzはPSK31を想定したものだそうです。
　JT65-HFの時はオーディオ・パスバンドの中心周波数は1270.46Hzでした。
　ここでは、切りよく、1500Hz（10Hzステップ）とします。

　FTDX5000MPの設定は以下のとおりです。

**FTDX5000MPの設定**
項目	設定値
モード	PKT(USB)
ルーフィングフィルター	3kHz
DSPフィルターのWIDTH	2.4kHz（パケットモードの上限値）
スピーチプロセッサー	OFF
前面パネルのRF PWR	最大（200 watts）

　送信時の出力調整は、RigExpert TI-5のボリュームでALCメータが振れないレベルで、出力を5～30 wattsに絞ります。

　JT65モードでの送信電力については、「微弱信号通信方式　JT65-HF運用解説書、第5版、2011/12/01」では、次のように言われています。

送信出力については、相手のRPTより自局が低い値を“良し”とするオペレーションマナーが大切です。
2011年1月末に発行された“JT65-HF Setup and Operations Guide”に、W6CQZ／Mr.J. C. Largeが
「25～30Wはハイパワー」「多くのユーザーが5～10W（またはそれ以下）を最も効果的と認識」と記載したのを機に
50W以上の局は少なくなりました。
JT65－HFの運用は送信電力10W以下で行う。
いざ鎌倉の場合でもW6CQZ／Mr.J.C.Largeの言うハイパワーの30Wを上限に運用すること（30Wの常用禁止）を提言します。
なお通常のQRP運用はCWが5W、SSBが10W以下とされていますが、JT65のQRP運用は1W以下を提言します。

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