WINKEYER USBの組立て

2. WKUSBのチェック(Checkout)

WKUSBキーヤは2つのモードを持っています。ホストモード(host mode)とスタンドアロンモード(standalone mode)です。
ホストモードでは、WKUSBをパソコンに接続し、パソコンからWKUSBを制御します。パソコンのアプリケーションからWKUSBを開かない時は、WKUSBはスタンドアロンモードのままです。
スタンドアロンモードでは、メッセージプッシュボタンやモールスコマンドを持つキーヤとして動作します。
ホストモードでは、メッセージプッシュボタンやモールスコマンドには、WKUSBは応答しません。

2.1　USBインターフェイスのテスト

　WKUSBのUSBインターフェイスをテストする前に、USBドライバーをパソコンにインストールします。
　Windows XP SP2の場合の手順を以下に示します。

  1. WKUSBに付属しているCDをパソコンにセットします。

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  2. CDのUSB_DriversフォルダにあるWindows_XP_Installation_Guide.pdfを開きます。

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  3. WKUSBはFT232BMチップセットを用いているので、Section 2.2 Installing VCP driverの指示に従って、VCP(Virtual Com Port)ドライバをインストールします。インストールの手順を以下に示します。
  4. WKUSBをパソコンのUSBポートに接続します。
  5. Windowsの「新しいハードウェアの検索ウィザードの開始」が起動します。
    「いいえ、今回は接続しませんを選択します。」

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  6. 「一覧または特定の場所からインストールする（詳細）」を選択します。

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  7. 「次の場所で最適のドライバを検索する」を選択します。「参照」ボタンを押して、CDのWinXP用のドライバがあるフォルダを選択します。

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  8. 「新しいハードウェアの検索ウィザードの完了」が表示されます。
    「完了」ボタンを押すと、もう一度、「新しいハードウェアの検索ウィザードの開始」が起動します。
    5〜8を繰り返します。

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  9. 「システム設定の変更」が表示されますので、パソコンを再起動します。

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  10. デバイスマージャを開き、「ポート(COMとLPT)」に「USB Serial Port」が追加されていることを確認します。
    この例では、USB Serial Port (COM7)が追加されています。

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  11. パソコンがWKUSBを正しいUSBデバイスと認めたので、WKUSBのUSBインターフェイスのテストは完了です。
    WKUSBをパソコンから取り外します。

2.2　WKUSBのキーヤ部分のテスト

次に、WKUSBのキーヤ部分をテストします。

  1. 14pin PIC U2を取付けます。(PIC: Peripheral Interface Controller：周辺機器接続制御用IC、ワンチップマイクロプロセッサ、ピックと読みます)
  2. 電源として乾電池を使う場合は、単4乾電池3本をバッテリホルダに入れます。電源のジャンパプラグはB-Cに差し込みます。
  3. 電源として乾電池を使わない場合は、ジャンパプラグをA-Bに差し込みます。電源はパソコンのUSBポートから供給されます。
  4. パドルを押すと、短点あるいは長点がサイドトーンスピーカから聞こえます。
  5. スピードポットを回すと、CW速度がWPM (Word per minute)単位で変わります。
  6. WKUSBはスタンドアロンモードですので、コマンドボタン（赤色のボタン）を押すとWKUSBは「R」を返します。この状態で、パドルからコマンドを入力することが出来ます。

2.3　アプリケーションによるWKUSBのチェック

次に、WKUSBをアプリケーションでチェックします。アプリケーションとしては、K1EL Winkeyer2アプリケーションを使います。

  1. WKUSBに付属しているCDからWinkeyer2をインストールして、起動します。

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  2. Com Portを指定します。
    メニューバーのSetupからComPortを選択し、Com Portを指定します。ここでは、com7を指定しました。

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  3. WKを開きます。メニューバーのWKをクリックして、WKopenを選択します。

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  4. メニューバーのSetupからModeを選択し、PaddleEchoとSerialEchoにチェックを入れます。

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  5. メニューバーのSetupからOutputsを選択し、サイドトーン周波数と出力「Port 1, Tone On」を設定します。

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  6. パドルを押すと、短点あるいは長点がサイドトーンスピーカから聞こえ、パドルエコーが画面に表示されます。
    また、キーボードから文字を入力すると、CW信号がスピーカから聞こえ、エコーが画面に表示されます。
  7. 最後に、スピードポットをチェックします。
    メニューバーのSetupからModeを選択し、PotLockにチェックを入れます。
    スピードポットを回すと、CW速度がWPM (Word per minute)単位で変わります。

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  8. 以上で、アプリケーションによるWKUSBのチェックは完了です。
  9. フォトカプラU1とU3をICソケットに差し込み、基板をケースに入れて、WKUSBが完成です。